認知症・認知症予防のお役立ち情報
- デュアルタスクで認知症予防 -
●デュアルタスクが脳に与える効果
デュアルタスクは何故脳に良い影響を与えると言われているのでしょうか。
1つには、2つの事を同時に行う事で脳の血流量を上げる事が出来るという点です。認知症を調べる検査法であるSPECT(スペクト)検査を行うと、脳のあちこちで血流の低下や血流不足が発見されます。そして脳の血流量が少なくなることと平行して脳の機能も低下していくことが分かっています。デュアルタスクで活性化されるのは、特に前頭葉と言われる部位です。前頭葉は脳の前方部分であり、脳の司令塔とも言われ、運動を行う機能と思考を司る脳の最高中枢なのです。この部位が、損傷を受け血流不足で働きが悪くなると、状況判断力の低下が顕著に表れます。逆に言うと、デュアルタスクで刺激を与え続ける事が、機能向上に繋がっていくのです。
(認知症ねっとより・次号に続く)