今月のピックアップ「認知症の方への対応基本十七条」
十六、住環境、人的環境、精神的環境の整備
認知症の方に安心して過ごしていただくために、環境整備はとても大事です。
例えば、施設のトイレの案内表示は「トイレ」ではなく、昔ながらの「便所」と表示した方が受け入れられやすい場合があるなど、高齢者の視点での環境整備が求められます。
住環境の中には、ハード面・ソフト面だけでなく、部屋の雰囲気なども含まれます。
どれも快適だと思っていただけるように整備する必要があります。
人的環境の中には、技術の良し悪しだけでなく、人が醸し出す雰囲気も含まれます。
介護者自身が人的環境の大切な一員であることに気づいてください。
精神的環境については、例えば「何がその人の不満になっているのか」を考え、その不満を解消する働きかけをするなどの対応が求められます。
(次号へ続く。)(参考資料 認知症介護、困る場面の声かけテクニック)